光の少女Ⅲ【合成獣編】
2
「皆、大丈夫?」
男がいなくなり、花音はそう声を掛ける。
「うん、ちょっと痛いけど」
「まだ、我慢できるから大丈夫だ」
「それより、あいつを追いかけないと」
黄牙に頷いて、風夜が目を閉じる。
次に開いた時には、左右で目の色が異なっていて、背に翼が生えていた。
「俺が先に行って、奴を足止めしておく」
「・・・うん、わかった。気を付けてね、すぐ行くから」
「ああ」
飛び上がって、先に行く風夜を見送る。
先程二回背中を強打していたこともあり、心配ではあったが、男に追い付けるとしたら彼しかいなかった。
「いた・・・!」
街の方まで来て、漸く風夜と男の姿を見つける。
そこには風夜と男だけでなく、異変に気が付いて駆けつけてきたらしい沙羅、神麗、朔耶の姿もあった。
「一体、あいつは?」
「研究所にいた男だよ!」
「でも、どうしてあんな姿に?」
朔耶の問いに、紅牙が答え、沙羅が首を傾げる。
「あいつの研究成果らしい。様々な種族を組み合わせたそうだ」
「その種族というのは?」
「えっと、龍、鬼、神、魔、妖、獣だっていってたけど・・・」
花音が答えると、神麗は少し考えるような素振りをみせた。
「皆、大丈夫?」
男がいなくなり、花音はそう声を掛ける。
「うん、ちょっと痛いけど」
「まだ、我慢できるから大丈夫だ」
「それより、あいつを追いかけないと」
黄牙に頷いて、風夜が目を閉じる。
次に開いた時には、左右で目の色が異なっていて、背に翼が生えていた。
「俺が先に行って、奴を足止めしておく」
「・・・うん、わかった。気を付けてね、すぐ行くから」
「ああ」
飛び上がって、先に行く風夜を見送る。
先程二回背中を強打していたこともあり、心配ではあったが、男に追い付けるとしたら彼しかいなかった。
「いた・・・!」
街の方まで来て、漸く風夜と男の姿を見つける。
そこには風夜と男だけでなく、異変に気が付いて駆けつけてきたらしい沙羅、神麗、朔耶の姿もあった。
「一体、あいつは?」
「研究所にいた男だよ!」
「でも、どうしてあんな姿に?」
朔耶の問いに、紅牙が答え、沙羅が首を傾げる。
「あいつの研究成果らしい。様々な種族を組み合わせたそうだ」
「その種族というのは?」
「えっと、龍、鬼、神、魔、妖、獣だっていってたけど・・・」
花音が答えると、神麗は少し考えるような素振りをみせた。