光の少女Ⅲ【合成獣編】
3
「皆・・・、すまないな」
森の中に建てた一つの墓標。それを見ながら、神蘭が言う。
「でも、何もない空のお墓って、何だか少し寂しいよね」
神蘭達と今まで行動していて、三人の指示でなのか森の中で待っていた風華が言う。
「仕方ないさ。俺達、神族は亡くなった時、世界へ還るんだ。何も残さずな」
「神族だけでなく、魔族もそれは同じね」
封魔に続いて、沙羅が言う。
「ところで、風夜の奴は何処に行ったんだ?」
未だに戻ってこない風夜を気にしているのか、夜天が聞いてくる。
「森の中にはいると思うんだけど・・・、私、探してくるね」
「ピィ、ピィィ!」
声を掛け、風夜を探しにいこうとすると、ついていくと言うように白亜が花音の肩に乗ってきた。
他の仲間達から離れ、風夜を探していた花音が彼を見付けたのは、探しはじめて数分後だった。
「風夜?」
「・・・花音か?どうした?」
大きな岩の上に座り、ぼんやりとしていたが、花音に気付いて、視線を向けてくる。
「どうしたっていうのは、此方の台詞だよ。何か考え事?」
「・・・ああ。ちょっと、火焔のことをな」
「火焔くんのこと?」
花音が聞き返すと、風夜は頷いてから、空を見上げた。
そのまま、ゆっくりと話しだした。
「皆・・・、すまないな」
森の中に建てた一つの墓標。それを見ながら、神蘭が言う。
「でも、何もない空のお墓って、何だか少し寂しいよね」
神蘭達と今まで行動していて、三人の指示でなのか森の中で待っていた風華が言う。
「仕方ないさ。俺達、神族は亡くなった時、世界へ還るんだ。何も残さずな」
「神族だけでなく、魔族もそれは同じね」
封魔に続いて、沙羅が言う。
「ところで、風夜の奴は何処に行ったんだ?」
未だに戻ってこない風夜を気にしているのか、夜天が聞いてくる。
「森の中にはいると思うんだけど・・・、私、探してくるね」
「ピィ、ピィィ!」
声を掛け、風夜を探しにいこうとすると、ついていくと言うように白亜が花音の肩に乗ってきた。
他の仲間達から離れ、風夜を探していた花音が彼を見付けたのは、探しはじめて数分後だった。
「風夜?」
「・・・花音か?どうした?」
大きな岩の上に座り、ぼんやりとしていたが、花音に気付いて、視線を向けてくる。
「どうしたっていうのは、此方の台詞だよ。何か考え事?」
「・・・ああ。ちょっと、火焔のことをな」
「火焔くんのこと?」
花音が聞き返すと、風夜は頷いてから、空を見上げた。
そのまま、ゆっくりと話しだした。