光の少女Ⅲ【合成獣編】


「・・・・・・」


部屋を出た火焔は、窮姫の部屋の前に来て、中から聞こえてきた声に扉を叩こうとした手を止めた。


「・・・ね。・・・・・・ないと」

「次は・・・。・・・・・・はどう・・・」

「?」


話している内容が気になり、中の声を聞こうと、気配を消し、意識を集中させる。

そして聞こえてきた声は、窮姫と自分がデータをとった男の声だった。


「そう。なら、また実験を行いましょうか?」

「ふん。次はもっと頑丈に頼むぞ」


そう言って、此方に近付いてくる足音が聞こえ、火焔は一度扉の前から離れ、柱の影へ身を隠した。

その後、すぐに男が出てきて、逆方向へと姿を消す。

それを確認して、再び扉の前に来ると、今度は窮姫とその仲間である四人の会話が聞こえてきた。
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