光の少女Ⅲ【合成獣編】
第4章 答え
1
「悪いが、少しの間、私達は留守にする」
神蘭がそう言ったのは、森に身を隠すようになって、二日が経った朝も早い時間だった。
「留守にするって、何処に行くの?」
「私達の元いた世界から呼び出されたんだ」
「このタイミングだと、恐らく白鬼とあいつらがしているキメラ実験のことだろうけどな」
神蘭の横で、溜め息混じりに封魔が言う。
「とにかく、呼び出された以上、行かない訳にはいかない。今回も貸しておくから、私達がいない間に何かあったら、連絡してくれ。すぐに戻ってくる」
言いながら、神蘭が花音の手に前にも借りたことがある通信出来る水晶を渡してくる。
それを花音が受け取ると、神蘭と封魔は待っていた龍牙、鈴麗、白夜と共に姿を消した。
「ピイィ」
神蘭達がいなくなって、一人でいた花音の所に、白亜が飛んでくる。
いつものように肩に乗って、花音の方へくわえている何かを差し出すようなしぐさをする。
「何を持ってるの?」
「ピィ」
白亜がくわえていたのは、小さく折られた紙だった。
それを花音が受け取ると、〈風夜へ〉と小さく書かれているのがわかった。
「風夜宛て?でも、誰が・・・」
小さく折られている紙を広げ、中に書かれているものを読めばわかるのかもしれなかったが、勝手に見ることは出来なかった。
「悪いが、少しの間、私達は留守にする」
神蘭がそう言ったのは、森に身を隠すようになって、二日が経った朝も早い時間だった。
「留守にするって、何処に行くの?」
「私達の元いた世界から呼び出されたんだ」
「このタイミングだと、恐らく白鬼とあいつらがしているキメラ実験のことだろうけどな」
神蘭の横で、溜め息混じりに封魔が言う。
「とにかく、呼び出された以上、行かない訳にはいかない。今回も貸しておくから、私達がいない間に何かあったら、連絡してくれ。すぐに戻ってくる」
言いながら、神蘭が花音の手に前にも借りたことがある通信出来る水晶を渡してくる。
それを花音が受け取ると、神蘭と封魔は待っていた龍牙、鈴麗、白夜と共に姿を消した。
「ピイィ」
神蘭達がいなくなって、一人でいた花音の所に、白亜が飛んでくる。
いつものように肩に乗って、花音の方へくわえている何かを差し出すようなしぐさをする。
「何を持ってるの?」
「ピィ」
白亜がくわえていたのは、小さく折られた紙だった。
それを花音が受け取ると、〈風夜へ〉と小さく書かれているのがわかった。
「風夜宛て?でも、誰が・・・」
小さく折られている紙を広げ、中に書かれているものを読めばわかるのかもしれなかったが、勝手に見ることは出来なかった。