光の少女Ⅲ【合成獣編】
その頃、風の国では。
「・・・・・・」
窮姫が荒らされている部屋の中を見回していた。
異界から持ってきた筈の資料やこれまでとったデータがなくなっている。
「窮姫!やはり、あいついなくなってたぞ」
「今行ったら、本人も荷物もなかったわ。夜のうちに、抜け出したようよ」
入ってきた二人が口々に言い、窮姫は肩を震わせる。
「・・・ふふ、やってくれるじゃない?私達を出し抜くなんて」
呟いて、窮姫は歩き出す。
向かったのは、一つの牢だった。
「実験体068号、出番よ」
その声に、暗闇の中で紅い眼が鋭く光った。
「・・・・・・」
窮姫が荒らされている部屋の中を見回していた。
異界から持ってきた筈の資料やこれまでとったデータがなくなっている。
「窮姫!やはり、あいついなくなってたぞ」
「今行ったら、本人も荷物もなかったわ。夜のうちに、抜け出したようよ」
入ってきた二人が口々に言い、窮姫は肩を震わせる。
「・・・ふふ、やってくれるじゃない?私達を出し抜くなんて」
呟いて、窮姫は歩き出す。
向かったのは、一つの牢だった。
「実験体068号、出番よ」
その声に、暗闇の中で紅い眼が鋭く光った。