光の少女Ⅲ【合成獣編】
「・・・それで、態々呼び出して何の用だ?」
そう話し掛けた風夜の前で、突然火焔が膝をつき、頭を下げる。
「「「「「!?」」」」」
「・・・何の真似だ?」
それを見て、風夜の目が鋭くなる。
「・・・今まですまなかった。漸く、気付いたんだ。俺が・・・、俺達が間違っていたって」
「俺たち、ね。・・・蒼牙」
「な、何?」
「俺達以外に誰かがいる気配は?」
「ない、けど・・・」
「・・・だそうだ」
「っ!あいつらは、まだ奴等の本性に気付いてない。俺がこれから説得する!だが、その前に・・・」
言いながら、火焔は立ち上がると、持っていた荷物をひっくり返す。
中から出てきたのは、幾つもの紙の束とディスクだった。