光の少女Ⅲ【合成獣編】
2
「・・・大丈夫?火焔くん」
風夜の狙いがダメージを受け、動けない火焔から離すことだというのは想像がついて、花音は座っている火焔に声を掛けた。
「・・・ああ。大した怪我はない」
その言葉に、彼の身体へ視線をさっと走らせる。
確かに大きな怪我や深いものはなさそうで、動けないのは地面に叩き付けられた時の痛みのせいのようだった。
「・・・それより、あいつの方こそ、大丈夫なのか?」
「えっ?」
「光の街の時みたいなことになったら・・・」
その言葉で、火焔が何を心配しているのかわかった。
「・・・大丈夫。風夜は、もう前みたいなことにはならないよ」
「あんたが何の心配をしているのかわからないけど、あいつのあの姿は、俺達も見たことがある」
「そうそう、それで協力して、俺達のことを実験に使っていた奴を倒したんだからな」
花音が言ってもまだ半信半疑のような表情をしていた火焔に、朔耶と紅牙が言う。
「・・・なら、いいけどな」
二人の言葉にそう呟いた火焔に、花音はほっと息をつく。
「さてと、じゃあ、私、風夜を手伝ってくるね」
「えっ?じゃあ、僕も」
「ううん、蒼牙くん達は火焔くんをお願い」
「いや、俺ももう大丈・・・」
言って立ち上がろうとした火焔に、花音は弓を突き付けると、にこりと笑った。
「・・・大丈夫?火焔くん」
風夜の狙いがダメージを受け、動けない火焔から離すことだというのは想像がついて、花音は座っている火焔に声を掛けた。
「・・・ああ。大した怪我はない」
その言葉に、彼の身体へ視線をさっと走らせる。
確かに大きな怪我や深いものはなさそうで、動けないのは地面に叩き付けられた時の痛みのせいのようだった。
「・・・それより、あいつの方こそ、大丈夫なのか?」
「えっ?」
「光の街の時みたいなことになったら・・・」
その言葉で、火焔が何を心配しているのかわかった。
「・・・大丈夫。風夜は、もう前みたいなことにはならないよ」
「あんたが何の心配をしているのかわからないけど、あいつのあの姿は、俺達も見たことがある」
「そうそう、それで協力して、俺達のことを実験に使っていた奴を倒したんだからな」
花音が言ってもまだ半信半疑のような表情をしていた火焔に、朔耶と紅牙が言う。
「・・・なら、いいけどな」
二人の言葉にそう呟いた火焔に、花音はほっと息をつく。
「さてと、じゃあ、私、風夜を手伝ってくるね」
「えっ?じゃあ、僕も」
「ううん、蒼牙くん達は火焔くんをお願い」
「いや、俺ももう大丈・・・」
言って立ち上がろうとした火焔に、花音は弓を突き付けると、にこりと笑った。