光の少女Ⅲ【合成獣編】
慌てて、火の矢を放つも、狙いは大きく外れてしまう。
「ちっ!はぁっ!」
風夜の放った風が、矢を軌道修正して、068に命中する。
(えっ?)
その瞬間、風に乗せられた火の矢が、激しく燃え上がった気がした。
「っ!今のは、効いたぞ」
治癒しきれなかったらしい肩を見て、068が言う。
(今の、見間違いじゃなければ、もしかしたら・・・)
この状況を変えられるかもしれないと、花音は表情を明るくする。
だが、弓にはめられている珠を見ると、今ので最後だったのか、光が失われていた。
「そんな・・・」
やっと見付けた希望を失った気がして、弓を落として座り込む。
「!!どうした?花音」
それに気付いた風夜が声を掛けてきたが、頭の中は真っ白で、何も返せなかった。
(折角、見付けたのに・・・。この状況を変えられるって、思ったのに・・・)
少しの怪我では、直ぐに治されてしまう為、その治癒力を上回るダメージを与えられなければ、恐らく勝機はない。
それなのに、やっと見付けた方法が使えないのなら、もう打つ手がなかった。
「ちっ!はぁっ!」
風夜の放った風が、矢を軌道修正して、068に命中する。
(えっ?)
その瞬間、風に乗せられた火の矢が、激しく燃え上がった気がした。
「っ!今のは、効いたぞ」
治癒しきれなかったらしい肩を見て、068が言う。
(今の、見間違いじゃなければ、もしかしたら・・・)
この状況を変えられるかもしれないと、花音は表情を明るくする。
だが、弓にはめられている珠を見ると、今ので最後だったのか、光が失われていた。
「そんな・・・」
やっと見付けた希望を失った気がして、弓を落として座り込む。
「!!どうした?花音」
それに気付いた風夜が声を掛けてきたが、頭の中は真っ白で、何も返せなかった。
(折角、見付けたのに・・・。この状況を変えられるって、思ったのに・・・)
少しの怪我では、直ぐに治されてしまう為、その治癒力を上回るダメージを与えられなければ、恐らく勝機はない。
それなのに、やっと見付けた方法が使えないのなら、もう打つ手がなかった。