光の少女Ⅲ【合成獣編】
第6章 まだ見えぬ影
1
花音達が火焔を連れ、森へ戻って来ると、入口の所で沙羅と神麗が待っていた。
「お帰り、皆、待ちくたびれてるわよ」
「蘭ちゃん達ももう戻ってきてるしね。・・・あら?」
そこで火焔に気付いたのか、神麗が声を上げ、火焔は気まずそうな表情で軽く頭を下げる。
「彼は?」
「・・・ああ。火の国の皇子だ。数ヶ月前までは、一緒に行動していたな。こいつには、色々聞きたいことがあるから連れてきた」
問い掛けた沙羅に、風夜が淡々と答える。
「・・・そう。なら、皆の所へ行きましょう。話なら、皆もいた方がいいでしょう」
それを聞いた沙羅は踵を返し、花音達もそれに続くように森の中へ入った。
「ピイイ」
「姉上!」
仲間達が待っていた辺りまで来ると、直ぐに気付いたらしい白亜が飛んできて、光輝達も花音達の方へ来ようとして、直ぐに止まる。
「・・・火焔」
「何でいるんだ?」
夜天と雷牙が花音達の後ろにいる火焔を警戒するように見る。
「こいつ、向こうを裏切ったらしいから、知っていることを話してもらおうと思ってな」
「いつかみたいな、振りじゃないのか?」
そう言った凍矢に、同じことを思ったのか、数人が疑いの視線を向けていた。
花音達が火焔を連れ、森へ戻って来ると、入口の所で沙羅と神麗が待っていた。
「お帰り、皆、待ちくたびれてるわよ」
「蘭ちゃん達ももう戻ってきてるしね。・・・あら?」
そこで火焔に気付いたのか、神麗が声を上げ、火焔は気まずそうな表情で軽く頭を下げる。
「彼は?」
「・・・ああ。火の国の皇子だ。数ヶ月前までは、一緒に行動していたな。こいつには、色々聞きたいことがあるから連れてきた」
問い掛けた沙羅に、風夜が淡々と答える。
「・・・そう。なら、皆の所へ行きましょう。話なら、皆もいた方がいいでしょう」
それを聞いた沙羅は踵を返し、花音達もそれに続くように森の中へ入った。
「ピイイ」
「姉上!」
仲間達が待っていた辺りまで来ると、直ぐに気付いたらしい白亜が飛んできて、光輝達も花音達の方へ来ようとして、直ぐに止まる。
「・・・火焔」
「何でいるんだ?」
夜天と雷牙が花音達の後ろにいる火焔を警戒するように見る。
「こいつ、向こうを裏切ったらしいから、知っていることを話してもらおうと思ってな」
「いつかみたいな、振りじゃないのか?」
そう言った凍矢に、同じことを思ったのか、数人が疑いの視線を向けていた。