光の少女Ⅲ【合成獣編】
第3章 恐ろしき悪魔
1
「グアアァン」
檻から出てきて雄叫びを上げる異形の生物に、花音は思わず後退りする。
「な・・・、何あれ?」
「一体、何を組み合わせたら、あんな姿になるんでしょうね」
「ん?ああ、魔族、精霊、龍、鬼、獣・・・、それらの種族を組み合わせた結果、このような化け物になったのさ。・・・さてと、話は終わりだ。・・・やれ」
その言葉と共に、巨体が素早いスピードで突っ込んでくる。
それを見ても、動けずにいた花音の身体が宙に浮く。
その直後、花音のいた場所に巨体の太い腕が降り下ろされたのを見て、少し血の気が引いた気がした。
「大丈夫?」
「沙羅さん・・・」
声を掛けられ、自分を後ろから支え宙に浮いている沙羅の方を見ると、背中から黒い翼を生やした沙羅と視線が合う。そこから先程までいた場所に視線を動かすと、K-01の腕が降り下ろされた床は大きく抉れていた。
「ありがとう」
「いいのよ。このくらい・・・」
彼女が助けてくれなかったら、自分はもう此処にはいなかったかもしれない。そう考えると怖くて堪らなかったが、恐怖を隠すように笑って返す。
「「うわあああ!」」
その時、紅牙と蒼牙の悲鳴が聞こえてきて、慌てて視線を移す。その先では、彼等の小さな身体がK-01の太い腕で吹っ飛ばされていた。
「グアアァン」
檻から出てきて雄叫びを上げる異形の生物に、花音は思わず後退りする。
「な・・・、何あれ?」
「一体、何を組み合わせたら、あんな姿になるんでしょうね」
「ん?ああ、魔族、精霊、龍、鬼、獣・・・、それらの種族を組み合わせた結果、このような化け物になったのさ。・・・さてと、話は終わりだ。・・・やれ」
その言葉と共に、巨体が素早いスピードで突っ込んでくる。
それを見ても、動けずにいた花音の身体が宙に浮く。
その直後、花音のいた場所に巨体の太い腕が降り下ろされたのを見て、少し血の気が引いた気がした。
「大丈夫?」
「沙羅さん・・・」
声を掛けられ、自分を後ろから支え宙に浮いている沙羅の方を見ると、背中から黒い翼を生やした沙羅と視線が合う。そこから先程までいた場所に視線を動かすと、K-01の腕が降り下ろされた床は大きく抉れていた。
「ありがとう」
「いいのよ。このくらい・・・」
彼女が助けてくれなかったら、自分はもう此処にはいなかったかもしれない。そう考えると怖くて堪らなかったが、恐怖を隠すように笑って返す。
「「うわあああ!」」
その時、紅牙と蒼牙の悲鳴が聞こえてきて、慌てて視線を移す。その先では、彼等の小さな身体がK-01の太い腕で吹っ飛ばされていた。