光の少女Ⅲ【合成獣編】
「風夜?」


何も返してこない風夜を不思議に思って彼を見ると、何故か空を見上げるように睨みつけていた。


「どうし・・・」

「ふふ・・・」


問い掛けようとした声を遮るように、窮姫の笑い声が聞こえ、彼女が姿を現す。


「ふふ、そんなに警戒しなくても大丈夫よ。・・・あなた達に届けものに来ただけだから」

「届け物?」

「ええ、そうよ。届け《者》よ」


その言葉と共に、窮姫が指を鳴らす。

すると、彼女と花音達の間の空間が歪んだかと思うと、中から四人の人が落ちてきた。
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