私にとっては奪うことが全てで奪われるなんて考えられないわけで。


ピンポーン……

「え…パパ?」

忘れ物でもしたのかと思ったけど、
ドアをあけると知らないおばさん。

「こんにちわ、じゅりちゃん?」
「はい…」
「雅彦さんの友達の由紀です。よろしくね?」
「こちらこそ…」
「雅彦さんから預かってたの。はいっ」

そういうと由紀さんは私に足元にいたチワワを私に渡した。

「え?」
「名前は空よ。」
「空……」

白いチワワで小さくてあったかかった。

「なんかじゅりちゃんと似てるわね」
「え?」
「ふふ、なにか困ったことがあったら連絡してね」
由紀さんは白い封筒を渡し、そのまま部屋をあとにした。、

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