暗闇の世界〜孤独の少女〜
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昨日は結局保健室へは行かずに
そのまま帰った私。
そして今日は結局1時間目から4時間目までガッツリ寝ていた私。
保健室の立花先生は私が教室に居たくない理由を知っているからなにも言ってこない。
それを良いことに、入り浸ってずっと寝ているのは流石にヘタレだよね。
「あら、起きたの?夢香ちゃん」
『うん。いま起きた』
「そうなのね。お弁当はどこで食べるの?」
『ん〜、利根ちゃんのとこかな』
利根ちゃんは心の相談室のおばさん。
利根川京子。通称利根ちゃん。
他の子達はきょんって呼んでるけど、何故か私だけは利根ちゃん。
「そう。5時間目はちゃんと教室行くのよー!私5時間目は出張でいないからね」
え、最悪。5時間目も保健室にいる気満々だったのに…
『わかったよ、じゃあ、お邪魔しましたー』
「しっかりねー!!」
教室にお弁当取りに行かなきゃ。
やだなあ。