ミーハー女子のお姫様事情
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「遅れました!!」
バンっと激しく音を立てて教室のドアを開ける。
教室の中を覗くと、私以外の生徒は全員席に着いていて。
「…ほう、椎名。SHRに遅刻とは、俺の話を聴く気がないと?」
教卓の前に立つ担任の篠原(シノハラ)先生が腕を組んで、にっこり笑顔で私を威圧する。
め、めっちゃ怒ってる…!!
「や、やだなあ、先生。そんなわけ無いじゃんっ」
苦笑いで先生に応答する。
ほんとだよ先生、信じてよ!
遅刻したくて遅刻したんじゃないよ!
それに先生顔はイケメンだからちゃんと話は聴くよ!
なんて言葉は全部心の中で言っていて。
怒ってる先生を前に思ってる事なんて言えない…!!