ミーハー女子のお姫様事情
「行くなよ......」
シュンとした顔で腕を掴んだままの佐久間。
頭に垂れた猫耳が見えるぞ...。
「さ、佐久間?」
「置いてくなよ」
つ、ツンデレさいこおおおお!!
あ、ヤバ。鼻血出そ。
咄嗟に鼻を押さえる。
「さく、」
「...なーんて。言うとでも思ったか?ぶあーか!!」
声をかけようとした私の声を遮り、佐久間が腕を離す。
「......」
「じ、冗談に決まってんだろ!?」
「...佐久間」
「べ、別に寂しくなんてねえし」
「佐久間」
「...なんだよ」
「顔赤いよ」
「!?!?」