翠月姫
「何だか分かんねぇけど…」
そんな様子を見ていた3人の男達の1人が
静かに口を開いた
「湊夜が護りたいと思う女なんだからいい子なんだろうしな」
「女の子1人護れないようじゃ情けねぇし~」
「こうなった以上は全力で護り通そうな」
口々に決意を告げ合うと 私に手を差し出す
「よろしくな。深紗ちゃん」
差し出された手をおずおずと握ると
ニッコリと微笑まれた
久しぶりに感じた人の温もり
それは酷く 心地良かった。