翠月姫
第一章
side湊夜
side湊夜
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「湊夜~。準備バッチリだぜ」
「おう。んじゃあ行くか!!」
「よっ!!待ってました!!」
俺は椅子から立ち上がると
スゥと腹から息を吸った
「今日は久々に闘う事になる。皆頼んだぞ」
『『『はい!!』』』
俺達の族の名前は 飛鷹《ヒヨウ》
全国でもそこそこ名の通る
…五本指に入るくらいの大きな族だ
俺はそのトップを張ってる
「湊夜、あんまり無茶すんなよ?」
「お前こそ、派手にやり過ぎんなよ。」
クスクスと笑うこの男は幹部の嶺太
一見 少しチャラい男にしか見えないが
闘う事に関しては一流の腕前を持ってる
「今日の族って、なかなか強いらしいよ」
「確かに、今までのよりは強いだろうな」
隣でパソコンをカタカタと叩くこの男も
うちの幹部で名前は悠だ
闘う事は勿論だが とにかく頭が良い
ハッキングの腕はトップレベルだ