翠月姫
ーーーーあれから1週間が経った
「悠、あれから動きはないか?」
「今の所はない。時期を伺ってるんだろう」
闘いの準備は整えられていく
私の心には焦りと不安ばかりが募っていた
狙いが私なら
私がここを去れば手を引くかもしれない
そう思いつつも離れたくないと思ってしまう
自分がいた
「湊夜!!あれ見ろ!!」
その時 戒斗くんの声が響いた
全員が指さす方向を見る
「奴らがついに来たな」
「‥‥全員外に出ろ」
湊夜は静かにそう言うと全員が外へと出た
「深紗」
「‥‥っ」
名前を呼ばれて顔を上げると
湊夜が微笑んでいた
「深紗はそこで待ってろよ」
「でも‥‥っ!!」
「心配すんな。大丈夫だよ」