可憐な年下オオカミの飼い方
『もしもし!もしもし香澄!?』
『あ!ごめんごめん!!
昨日、由美とBARに行ってマスターに愚痴ったとこまでは覚えてるんだけど…』
『…ねぇ、あんた今ひとり?』
耳を近づけて会話を聞いていた可憐な男が人差し指を口にあてる。
『しっ!』
甘えてくるような、強制してくるような、その愛らしさを誰にも見せたくない。
自分でも理解不能な感情が生まれる。
『うん…ひとり。』
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