可憐な年下オオカミの飼い方
『香澄さんが寂しいって言って、俺がペットになったんだよ』
ソファーに両手をついて、こちらに身を乗り出してくる。
言ってる事は無茶苦茶なのに、無邪気な目がキラキラしてる。
だけど、
人間が人間を飼うなんてありえない!!
『それはそれは!大変ご迷惑おかけしました!どうもありがとうございました!
さようなら!!』
Tシャツの襟元をつかみ上げて、玄関まで引きずっていく。
『いたい!いたい!何すんのー!』