可憐な年下オオカミの飼い方

『あ、起きた?体調どぅ?』




フライパン片手にエプロンをしたウサがキッチンから覗きこんでる。




『あれ?何笑ってるの?』





私の花柄のエプロンが似合いすぎていて、ますます可笑しくなる。





『アハハッ!』





こらえきれず吹き出すと、フライパンを置いたウサがこちらへ来てベッドに腰をかける。




『香澄さん、出会ってずっと泣くか怒るかだったから、笑顔になって嬉しい』




本当に嬉しそうに笑う顔が可愛くて、思わず抱きしめたくなる衝動を抑える。


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