可憐な年下オオカミの飼い方

え?




何言ってるの?





今さら戻れるわけない。





『帰って…』





突然の事で、弱々しい声しかでない。






『ごめん、俺でも本当にっ!』





一歩前へ出た彼に、

肩を捕まれそうになって思わず身体をひくと、


手を引いて私を後ろへ隠すウサの大きい背中だけが見えた。






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