元姫は記憶を消したⅠ


守「み、美生どうした?何かあった?」

美「別に…」


自分でも分かるくらい、不機嫌丸出しだな

郁斗のせいだ。

ほんと、全ては郁斗のせいだ!


美「……ッチ」


桜華「(こわ〜)」


桜華の皆が密かにそう思ったことは、私は知らない。


理「最後はケンカだ!」


周りは一気に盛り上がる。

…そういや、ありましたね、すっかり忘れていたよ。

…だるっ、したくないなぁ


理「そうそう、あくまでケンカはお遊びだ。本気でやるなよ。クソガキども」


はしゃいでいた人達、皆が急に静かになる。

おぉ〜、こわいね〜…全然、思わないけど。


守「まず、俺らは本気なんて出さないし。」

瞬「そうですね。」

空「面倒臭いし〜」

海「同じく〜」


桜華は本気は出さない。

本気、出したら入院決定だもん。

殺気で倒れるんじゃない?



そして、


理「では、ケンカ始めるぞ。よーいスタート!」


そして、ケンカが始まった
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