元姫は記憶を消したⅠ



それはそうだけど…


守「ウジウジするな!それでも俺らの総長か!」



そう言われて、私はハッとする。

そうだよ。私はここの総長なんだ。

しっかりしないと…



美「ありがと!そうだねそうしないと!」

守「あぁ!」


…ドキ。


ん?あれ?

今、私…守にドキっとした?

…気のせいだよね。



空「本当に仲いいよね〜。」

海「僕達がいる事忘れてる〜?」

瞬「…付き合えばいいのに。」




…あっ、ごめん。

忘れてたよ。うん。ごめん。

って、瞬!変な事言うな!!


美「何言ってるの!皆とも仲いいじゃん。って瞬、ボソッと呟くな!守もなんか言ってやりなよ!…って守?」



守の方を向くと守らしくもなく顔が真っ赤になってる。

さっきまで平然としてたくせに、何故いきなり真っ赤になるの?


美「ま…まもるさん?」


私は守の顔をのぞき込んだ。

またもや、守はみるみる内に赤くなり



守「なんだよ!こっち見んじゃねぇーよ!」



そう言い、部屋を飛び出した。

何だったんだろう。変な守。







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