oneself 前編
仕方なく1階へ降りると、両親はどこかへ出かけているようだった。
ラッキー。
「今日は奈美の家に泊まります」
そう書いた紙を、テーブルの上に置くと、あたしは急いで家を出た。
地下鉄に揺られながら、今日は一体何をするんだろうとワクワクしていると、間もなく梅田に到着。
駅構内を早足で歩き、待ち合わせ場所へと向かう。
「哲平!」
日曜日のJR大阪駅は人で溢れかえっていて、でも分かりやすい場所に立ってくれていた哲平を、あたしはすぐに見つける事が出来た。
「おし、これ切符。ほな行こか」
差し出された切符を受け取って、哲平の後について歩く。
すぐに電車があり、それに乗り込んだ。
京都に向かって動き出す電車の中、あたしは哲平に尋ねた。
「ていうか、どこ行くん?」
「それは後でのお楽しみ」
いたずらっぽく笑う哲平の笑顔を、久々に見たような気がする。
京都では、お客さんに出会う可能性は少ない。
さっきの大阪駅でも、少しあたしと距離を取って歩く哲平に、悲しくなったけど…
でも、今日は哲平とゆっくり過ごせるんだ。
哲平があたしの為に、何かプランを考えてくれてるんだもんね。
ラッキー。
「今日は奈美の家に泊まります」
そう書いた紙を、テーブルの上に置くと、あたしは急いで家を出た。
地下鉄に揺られながら、今日は一体何をするんだろうとワクワクしていると、間もなく梅田に到着。
駅構内を早足で歩き、待ち合わせ場所へと向かう。
「哲平!」
日曜日のJR大阪駅は人で溢れかえっていて、でも分かりやすい場所に立ってくれていた哲平を、あたしはすぐに見つける事が出来た。
「おし、これ切符。ほな行こか」
差し出された切符を受け取って、哲平の後について歩く。
すぐに電車があり、それに乗り込んだ。
京都に向かって動き出す電車の中、あたしは哲平に尋ねた。
「ていうか、どこ行くん?」
「それは後でのお楽しみ」
いたずらっぽく笑う哲平の笑顔を、久々に見たような気がする。
京都では、お客さんに出会う可能性は少ない。
さっきの大阪駅でも、少しあたしと距離を取って歩く哲平に、悲しくなったけど…
でも、今日は哲平とゆっくり過ごせるんだ。
哲平があたしの為に、何かプランを考えてくれてるんだもんね。