oneself 前編
「俺は今、仕事にやりがいを感じてる」
やりがい。
すごく素敵な言葉。
でもどうしてもホストの仕事だという事が、あたしには引っかかる。
「誤解はせんといてな、女と喋るのが楽しいとかじゃないで」
あたしの不安を見抜くように、哲平は小さく首を横に振りながらそう言った。
「先輩もそうやけど、オーナーとかNO1の聖夜さんとか、男から見てもホンマにかっこいいねん」
興奮気味に声を荒げる哲平。
哲平だって高校の頃、男から見てもかっこいい男だった。
外見だけじゃない。
周りを気遣える優しさとか、面倒見の良さとか。
そんな内面だって、まわりの子達は認めてたと思う。
「俺もそんな風になりたい」
もう十分じゃない…
そう心の中で呟いた。
「上手く言えへんけど、今の仕事を始めてから、あの頃よりも前向きになれた。自信ない男なんて、未来も嫌やろ?未来にイイ男やと思ってもらえるように、俺は変わりたかった。だから…」
そこで哲平は、大きく息を吸い込んだ。
「もうちょっと頑張りたい」
やりがい。
すごく素敵な言葉。
でもどうしてもホストの仕事だという事が、あたしには引っかかる。
「誤解はせんといてな、女と喋るのが楽しいとかじゃないで」
あたしの不安を見抜くように、哲平は小さく首を横に振りながらそう言った。
「先輩もそうやけど、オーナーとかNO1の聖夜さんとか、男から見てもホンマにかっこいいねん」
興奮気味に声を荒げる哲平。
哲平だって高校の頃、男から見てもかっこいい男だった。
外見だけじゃない。
周りを気遣える優しさとか、面倒見の良さとか。
そんな内面だって、まわりの子達は認めてたと思う。
「俺もそんな風になりたい」
もう十分じゃない…
そう心の中で呟いた。
「上手く言えへんけど、今の仕事を始めてから、あの頃よりも前向きになれた。自信ない男なんて、未来も嫌やろ?未来にイイ男やと思ってもらえるように、俺は変わりたかった。だから…」
そこで哲平は、大きく息を吸い込んだ。
「もうちょっと頑張りたい」