oneself 前編
未来の約束
それからも、まだまだ人で溢れ返っている校庭にとどまり、あたし達は、最後の時を過ごした。
バスケ部の後輩達がやって来て、あたしと幸子に、花束をプレゼントしてくれた。
幸子の後にキャプテンになった、2年生の後藤チャンが、あたしを見ながら言う。
「実はあたしも、広瀬先輩の事、好きやったんです」
「えっ…」
どう答えていいか分からずに、戸惑っているあたしに、後藤チャンは続けた。
「でも、未来先輩の事も、同じくらい好きやったから。応援してます、二人の事」
そう言って笑った後藤チャンは、ちょっと切なそうで、でもとても綺麗だった。
「ありがと…」
バスケ部の後輩達がやって来て、あたしと幸子に、花束をプレゼントしてくれた。
幸子の後にキャプテンになった、2年生の後藤チャンが、あたしを見ながら言う。
「実はあたしも、広瀬先輩の事、好きやったんです」
「えっ…」
どう答えていいか分からずに、戸惑っているあたしに、後藤チャンは続けた。
「でも、未来先輩の事も、同じくらい好きやったから。応援してます、二人の事」
そう言って笑った後藤チャンは、ちょっと切なそうで、でもとても綺麗だった。
「ありがと…」