oneself 前編
次の日、まだ酔いの残るあたしは、朝の9時過ぎにかかってきた、哲平の電話で目が覚めた。
「もしもし…」
「寝てた?起こしてごめんな。あんな、今日会える?」
ふいにこすった、目の辺りのマスカラにげんなりしながらも、軽く頭の中を整理する。
「あ、今日はあかん!ほら、前に言うてたやん!今日は久しぶりに、幸子と香と会うから」
その瞬間の、電話越しに伝わる哲平の空気に、気付けば良かったのに…
「そっか、それなら仕方ないな。あいつらにもよろしく言うといて!俺も久しぶりに、徹と遊びに行こうかな…」
そして短い会話を何個か交わしてから、あたし達は電話を切った。
危ない、危ない。
目覚ましもかけずに寝てしまって、寝過ごすとこだった。
起こしてくれた哲平に感謝しなきゃね。
あたしは重たい体に空気を入れ込むべく、大きく深呼吸をした。
よしっ!!
まずはお風呂に入って、準備しないと。
「もしもし…」
「寝てた?起こしてごめんな。あんな、今日会える?」
ふいにこすった、目の辺りのマスカラにげんなりしながらも、軽く頭の中を整理する。
「あ、今日はあかん!ほら、前に言うてたやん!今日は久しぶりに、幸子と香と会うから」
その瞬間の、電話越しに伝わる哲平の空気に、気付けば良かったのに…
「そっか、それなら仕方ないな。あいつらにもよろしく言うといて!俺も久しぶりに、徹と遊びに行こうかな…」
そして短い会話を何個か交わしてから、あたし達は電話を切った。
危ない、危ない。
目覚ましもかけずに寝てしまって、寝過ごすとこだった。
起こしてくれた哲平に感謝しなきゃね。
あたしは重たい体に空気を入れ込むべく、大きく深呼吸をした。
よしっ!!
まずはお風呂に入って、準備しないと。