oneself 前編
「てかさ、1つ聞いていい?」
「うん、どうしたん?」
改まって尋ねるあたしに、香は目をパチクリさせる。
「この前の電話の時に、カードの話してたやん…」
あたしは今日の買い物中に、ずっと考えていた。
欲しいものは沢山あって、お金は全く足りない。
でも今は、一通りのものを揃えるのに、お金がかかるだけで。
ある程度が揃ったら、季節が変わるまでは、あまり買わなくて済む。
香の言っていたカードは、あたしでも持てるのだろうか?
「あ~、これなんやけどな…」
そう言って香は、財布の中からピンク色のカードを取り出した。
その表面には、見た事のある大手クレジット会社の名前が記されてある。
「ここ知ってる!てか学生でも持てるん?」
「うん、どうしたん?」
改まって尋ねるあたしに、香は目をパチクリさせる。
「この前の電話の時に、カードの話してたやん…」
あたしは今日の買い物中に、ずっと考えていた。
欲しいものは沢山あって、お金は全く足りない。
でも今は、一通りのものを揃えるのに、お金がかかるだけで。
ある程度が揃ったら、季節が変わるまでは、あまり買わなくて済む。
香の言っていたカードは、あたしでも持てるのだろうか?
「あ~、これなんやけどな…」
そう言って香は、財布の中からピンク色のカードを取り出した。
その表面には、見た事のある大手クレジット会社の名前が記されてある。
「ここ知ってる!てか学生でも持てるん?」