oneself 前編
あたしは電車の窓に映る自分の姿を見て、軽く前髪を直した。
あの後香にお礼を言うと、「実は今日の夜、気になってる人と遊ぶねん」と、香は少し頬をピンクに染めて言った。
香に好きな人か。
あたしは自分の事のように嬉しくなり、うまくいくといいなと思った。
それからあたしは買った服に着替え、香の家を後にした。
居酒屋に着いたあたしを見た奈美は、あたしを見るなり「かわいい!」と叫んだ。
今まで散々からかっていた先輩達も、「めっちゃ綺麗になった」とか、「イイ女みたいやんけ」と、褒めてくれた。
最後に居酒屋を後にする時、奈美のお目当ての先輩と1番仲の良い先輩は、照れながらあたしに言った。
「帰り気付けて帰れよ、かわいいんやから」
いつも憎まれ口ばかりだった彼に、正直驚いた。
でも自分が変わった事が、ここまでも周りの態度を変えるんだと思うと、やっぱり嬉しかった。
哲平は喜んでくれるかな…?
家路に向かう電車に揺られながら、あたしはそんな事を考えていた。
あの後香にお礼を言うと、「実は今日の夜、気になってる人と遊ぶねん」と、香は少し頬をピンクに染めて言った。
香に好きな人か。
あたしは自分の事のように嬉しくなり、うまくいくといいなと思った。
それからあたしは買った服に着替え、香の家を後にした。
居酒屋に着いたあたしを見た奈美は、あたしを見るなり「かわいい!」と叫んだ。
今まで散々からかっていた先輩達も、「めっちゃ綺麗になった」とか、「イイ女みたいやんけ」と、褒めてくれた。
最後に居酒屋を後にする時、奈美のお目当ての先輩と1番仲の良い先輩は、照れながらあたしに言った。
「帰り気付けて帰れよ、かわいいんやから」
いつも憎まれ口ばかりだった彼に、正直驚いた。
でも自分が変わった事が、ここまでも周りの態度を変えるんだと思うと、やっぱり嬉しかった。
哲平は喜んでくれるかな…?
家路に向かう電車に揺られながら、あたしはそんな事を考えていた。