oneself 前編
家に着いてすぐに、あたしは携帯を充電器に差し込んだ。


少し焦る気持ちで、電源のボタンを押す。


どうか何事も、ありませんように…


昨日の充電が切れる間際の着信2件は、哲平から。


その後のメールも、哲平から。


「やっぱり話したい事あるから、落ち着いたら連絡ちょうだい」


慌ててセンターに問い合わせをする。


新規メールが5件。


全て、哲平からのものだった。


「友達大丈夫なん?何かあった?」


「何で連絡ないん?何してるん?」


「未来は俺の事、どうでもいいん?信じてるけど、電源入ってないとか不安なるわ」


「ごめん、俺しつこいな。楽しんでるとこ、邪魔してごめんな。」


そして最後のメール。


それは、哲平の気持ちが綴られた、とても長いメールだった。


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