君が隣にいた1年間
「ほら、飲めよ」

少女を部屋に上げ、目覚ましにと珈琲を出した。

「…珈琲は砂糖とミルク」
「え?あ、あぁ。苦いのダメなのか」

冷蔵庫を探したが、どうやらミルクは無いようだ。
使わないから有るわけもないが。

「すまんな、砂糖しかなかった」
「…大丈夫」

少女が珈琲を飲んでいる間、俺は頭の中で自問自答を繰り返していた。

この少女が誰なのか、なんで倒れていたのか。

考えてるうちに、ある事実に気づいた。

『見知らぬ可愛い少女が俺の部屋にいる!?』

ヤバイヤバイ…理性が崩壊しないように気を付けなければ。

「ごちそうさま」

そうこう考えているうちに、少女が珈琲を飲みきった。

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