君が隣にいた1年間
「大分目が覚めた、ありがとう」

先程よりしっかりとした口調で喋る少女は、さっきよりも可愛く見えた。

…何を考えているんだ、俺は。

「とりあえず、名前を聞かせえくれないか?色々聞きたいが、それからだ」

「私は冬華、如月 冬華。17歳だよ」


少女___如月は、にこりと笑ってみせた。

…破壊力、ヤバイ。

「如月、お前家はどこなんだ?」
「私の家?……えっと………あれ、どこだっけ?」

どうやら、俺はとんでもない少女を拾ったみたいです…。



「…家出?」

ふと、そんなことが頭によぎった。

「違う!」
「じゃあ、なんで家が分かんないんだよ」

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