孤独総長×全国三位の暴走族【完】
5章
静side





あぁ。







俺はここに来てから何日経っただろうか。








ここに来てアイツ…闇の支配者からの暴力や必要最低限以下の食事、やっと外に出れたと思えば、人を殺すのを目の当たりにしたり…。








もう生きてる心地がしない。








こんな毎日を送るなら死んだ方がマシなのではないか、なんて思ったり。










一凛の皆に、凪に、彗さんに会いたい。









彗さんがこんな姿見られたらどんな顔をするだろう。






しっかりしろ、とか言われるんだろうな。








情けない。









「…凪」







体の力が抜けていく中、凪の声が扉の向こうで聞こえた、気がした。







静side終わり


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