孤独総長×全国三位の暴走族【完】
凪side





目を開けるとそこは草原・・私と彗が初めて静に会った場所だった。








あの頃、静は私たちを見るとジッと見てきて、どこか怯えている犬のようだった。







懐かしいな。あの頃は彗も生きてて・・元気で・・3人で一緒に遊んだな。







回想していると大好きな声がした。






彗「・・懐かしいなー、ここ。よく遊んだよな」





振り返ると彗が笑顔で懐かしんでいた。







凪「・・彗」







柚「俺もいるからね?」








凪「なんでここに」










彗「そりゃあ、俺も想像でいいからここに来たかったから?」







柚「嘘、下手すぎ」






彗「じゃあなんだよ」






柚「素直に凪ちゃんが心配だった、でいいじゃん」





顔を歪ませる彗。







いつもの彗だ・・。





私は自然と笑顔になった。








ああ・・昔に戻っている気分だ。






懐かしい。







< 178 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop