君だから〜たった一人の君〜
「明日もテストやろ?死ぬ…」
「頑張ろうで…あ!美味いお好み焼き屋紹介したる♪」
「えぇなぁ〜!!てか昼そこ行かん?」
「そうするか!!」
「…なんで大輝が入ってくるんよ」
「えぇやんか!!なー亮♪」
「…」
亮は無言でじろりと亜倖を睨んだ。
それに笑いながらも睨み返す亜倖。
無言の戦いが続く…。
「亜倖、どうする〜?」
「別にいいんちゃう?」
「えぇ!?」
「よっしゃ!!さすが亜倖♪」
複雑な表情をしながらも嬉しそうな亜鶴弥を見て、協力してやろうと笑う。
恋は、叶ってほしいと思うから。
「集まりあるから行く」
薄っぺらい鞄を肩に担いで行こうとする亮に、亜倖が声をかける。
「へぇ?逃げるんや」
「集まりあるから行くゆーたやろが」
「どーだか?ただお好み焼き焼けんだけちゃう?」