君だから〜たった一人の君〜

片方の耳からは周りの雑音が聴こえる。


でもそんなんより左耳からの歌のほうがよく頭に響く。


少しだけ触れる左肩がくすぐったい。


新幹線が北海道に着くまでの間、ずっとそうしていた。







「着いったー!!」


「着かんでよかった…!!」


「幸せオーラ出とったなぁ!羨ましいのぉ〜♪」


「えへへ〜♪」


幸せいっぱい!みたいな亜鶴弥の顔。


「あ〜でも、亜倖も亮といい感じやったろー?」


「は!?なんでやねん!!」

< 49 / 210 >

この作品をシェア

pagetop