あの日失くした星空に、君を映して。
一向に引こうとしない2人に、正直に白状する。
「本当はいる…」
うう…恥ずかしい。
風香にもまだはっきりとは言ってないのに…
「やっぱり!どんな人?」
どんな人っていわれても。
前に銭湯で風香に言ったことが全てだよ。
変わったことと言えば
「そばにいると安心できてたのが、最近は苦しいっていうか…それでもそばにいたいっていうか…」
なに言ってるんだろう、私。
こんなこと言われたって困るよね。
どんな人って質問に対する答えでもない。
チラッと2人を見ると、目を丸くしていた。
「うわあ…キョウ、その人のこと相当好きなんだね」
「恋してると可愛くなるって本当なんだねー」
高橋さんにツンツンと頬をつつかれて、頬が熱くなる。
真っ赤になった頬をからかわれて、遅刻しそうになった所で、お母さんが呼んでくれた。
た、助かった…