あの日失くした星空に、君を映して。


「美里は小中学校でちょいちょい一緒のクラスやったんよ。人数少ないけんほとんど2クラスやったしな」


あ、じゃあ風香は結構その美里さんって人のこと知ってるんだ。


「高校はクラス替えないし、別に仲いいわけやないけど」


「へえ…」


2分の1なら同じクラスになる確率は高いよね。


聞くと、風香と工藤くんは小学校からずっと同じクラスらしい。


「そんで、去年…1年の時に美里が深影に告白したわけよ」


「へえ…って、え!?」


告白!?


あまりにさらっと言うものだから聞き流すところだった。


ていうか、なんで風香が知ってるの?


疑問がそのまま顔に出ていたのか、風香が答えてくれる。


「3人で帰りよったら突然飛び出してきて深影に手紙渡してな、美里はそのまま走ってったんやけど、その場で手紙開けた深影が顔真っ赤にしとったからあれは絶対ラブレターいうやつやな」


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