あの日失くした星空に、君を映して。


「そっ…か…」


風香が言うんだから、見たままのことなんだよね。


その反応って、まさか…


「でもそれっきりよ?深影には普段幸久がべったりやけん、気になるなら幸久にも聞こうか?」


「ううん、いい…」


気をつかってくれてるのはわかる。


けれど…今は聞きたくない。


はあ、とため息をついて抱えた膝の間に顔を埋める。


「鏡華は深影のことが好きなんやな」


「……うん」


好き。


風香はやっぱり気付いてたんだ。


でもね、私も知ってるよ。


「風香は工藤くんが好きだもんね」


「へっ!?な、なんで知っとる…じゃなくて!違うわ!」


すごい慌て様。


チラッと横を見ると、風香は顔を真っ赤にしている。


耐えきれなくなって吹き出すと、肩をバシッと叩かれた。


こういう所が可愛いんだよね風香は。


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