あの日失くした星空に、君を映して。
本当に綺麗な人なんだもん。
ジッと見ちゃうのも仕方ないよ。
「じゃ、うちもう行くな。後はごゆっくり」
「えっ!美里さん!」
「バイバイ、鏡華さん」
目元に涙の跡を残して、鼻を赤くしたまま走っていく美里さんを呆然と見つめる。
この状況で置いていかれたら
残るのは私と…
「な、なんでおるん…」
「ごめん…深影」
「おっとってって言ったやんか」
「ううん、それは聞いてない」
何も言わなかったよね?
それで気になってついて来たんだもん。
立ち聞きしたのは悪かったけれどさ。