あの日失くした星空に、君を映して。
はあーと大きなため息をついた深影がその場にしゃがみこんだ。
「深影…?どうしたの?」
「さっきの全部聞いとったんやろ?」
「へ?うん」
ここまできて誤魔化すわけにはいかない。
正直に言うと深影はさらに深いため息をついて顔を伏せた。
「深影?ごめんね」
同じように深影のそばにしゃがみこむ。
謝って許されることかっていうとそうじゃないけれど。
でも止められなかった。
隠れてることを黙ったままっていうことにならなくてホッとしてる。
美里さんが気付いてくれてよかった。