あの日失くした星空に、君を映して。


「許さん」


「えっ!」


な、なんで…?


どうしよう、どうしたら許してくれるのかな。


オロオロしていると深影がふっと笑った。


「目、閉じて」


「目…なんで?」


「いいから」


暖かな手のひらで目元を覆われる。


ピクピクとまぶたが震えているのが伝わっていないだろうか。


「鏡華」


っ…ちかっ…近い!


深影の吐息が唇を掠める距離。


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