あの日失くした星空に、君を映して。


ドキドキと、ほんの少しの期待と。


眉間にシワが寄るくらいに目元に力を込める。


あれ………?


何も…ない?


目元を覆う手のひらに熱がこもるばかりで何も起こらない。


もしかしてって思ったのに…


勘違い?


「みか…」


深影。


そう呼ぼうとした時。


唇の端に冷たいものが触れた。


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