あの日失くした星空に、君を映して。
一瞬でも見逃したくない深影がいる。
瞬きするたびにシャッターが切れて、ずっとずっと残していたいくらい。
記憶の奥に焼き付けて、ずっと深影を見ていたい。
あなたの、そばにいたい。
「……深影…」
「ん?」
「好き」
やっと言えた。
短いようで、長く感じて。
それでもやっぱり、時間にすると短くて。
けれど、膨れ上がる想いは止まらなくて。
ずっと、言いたかった。
「好きっ……」
足りない。
言葉にしているのに、声に出しているのに。
その瞬間にまた想いがこみ上げる。
私ばっかり深影のことが好きみたいだ。