あの日失くした星空に、君を映して。
どういうこと?
意味がわからなくて、腕の力を弱める。
その隙にすばやく顔を上げた深影が今度は私の後頭部を引いて肩に押し付けた。
体も熱い。
まだ熱が高いんだろう。
起こすべきじゃなかった、寝かせてあげないといけなかった。
そんな思いとは裏腹に、本能なのか無意識なのか、深影から離れることができない。
それどころか、グイグイと硬い胸板にピタリと頬をつけてしまう。
ドクンドクン、って
いつもより速い心臓の音。