あの日失くした星空に、君を映して。
言われたんじゃない。
されたことの方が頭の奥に張り付いて離れてくれないの。
告白されたんだって事実が薄れてしまうくらい。
言葉にはしていないのに、やっぱり私は表情に出てしまうらしい。
心配そうな、少し怒った様な深影の顔。
隠したくない。
深影との間に不安に繋がるものを残していたくない。
「避けられなくて…」
「なんが?」
「っ………口」
ああ、もう。
なんで遠回しにしか言えないんだろう。
それでも深影にはしっかりと伝わったみたいで。
「は……?」
見たこともないくらいに顔を歪めた深影に、自分の体が萎縮するのを感じた。