あの日失くした星空に、君を映して。


「好き」


本当に、なんて陳腐な言葉だろう。


ただそれだけしか口にできない私にとって、その言葉を連呼するほどに想いは募るのに、同時に伝わる想いは薄れていくような錯覚。


「もう1回言って」


「好き」


「もっと」


「…大好き」


どんなに想いを振り絞っても、まだ好き以上にはなれない。


きっと深影も同じだから


「俺も」


そう言って笑ってくれるんだろう。


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