あの日失くした星空に、君を映して。
───あいつ、ウザくない?
───親がしつこくてさー
───最低だよねー別れて正解
教室中を、言葉が行き交う。
端っこの席で読書をする私の耳に、嫌でも入ってくる色んな人の声。
例えば
昨日のテレビの話題。
最近流行りのブランド。
人気上昇中のお笑い芸人。
そういう、どちらかというと楽しい話題に分類される会話が聞こえてくるのは朝だけ。
3時間目の後の休み時間あたりから、段々と悪口や文句に変わっていく。
誰かを貶したり、乏したり、馬鹿にしたり。
そんな毎日が楽しいのだろうか?
どうして笑いながら
『死ねばいいのに』
『消えればいいのに』
そんなことが言えるのだろうか。