あの日失くした星空に、君を映して。

「なんて顔しとんの。すっごい顔」


「なっ…！」


失礼な！


じゃなくて、これっていったいどういうことなの。


永田くんの発言といい２人の雰囲気といい、ツッコミ所がありすぎてどこから手をつけていいのかわからない。


あ、この場合はどこから口を出せばいいのかわからない…かな。


慌てて風香が私の耳元に口を寄せる。


「ど、どうなっとんのこれ！」


「知らないよ！え…喧嘩してたんだよね？」


小声でボソボソと言い合っている間にも深影と工藤くんは普通に話してる。


深影は笑顔だし、工藤くんはいつも通りポーカーフェイス。


どうなってるの、は私のセリフだよ。


もしかしてだけれど、たまに深影が課題を放って電話してたのって全部工藤くんにだったのかな。